多汗症・ワキガ(腋臭症)(保険診療)東京八丁堀皮膚科・形成外科

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多汗症・ワキガ(腋臭症)

多汗症・ワキガ(腋臭症)とは

多汗症は医学的に原発性腋窩多汗症といい、両脇に多量の汗をかく疾患です。多汗が原因で日常生活に支障が出ている場合は、保険適用で治療が可能です。

腋臭症とはワキの下からの臭いで、これが独特の悪臭を放つ場合を腋臭症と言い、「ワキガ」とも呼ばれています。人体にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺(汗を出す器官)がありますが、”ワキガ”の原因は、アポクリン腺にあります。アポクリン腺は主に脇の下、陰部、耳の中、乳輪等に多く分布しており、アポクリン腺から出る汗に含まれる脂質・タンパク質が蒸発し、皮膚表面の細菌によって分解されることで、特有の臭いを発生するとされています。

一方でエクリン腺は、ほぼ全身に分布していて、分泌される汗はサラサラしていることが多く、成分のほとんどは水です。多汗症の方は、このエクリン腺から通常より多く発汗します。

多汗症の治療
【ボトックス注射(保険適用)】

汗腺を麻痺させるボトックスをワキの汗の出る範囲に細い針で注入していきます。10分程度で行える比較的気軽な治療です。

一度打つと4ヶ月から9ヶ月は効果が持続しますので、おおよそ6ヶ月間隔で再注入していきます。
ご症状や家族歴などによっては、保険適用になる場合があります。

  • ※現在、多汗に対するボトックスで保険適用がある部位は腋窩(脇)のみです。
  • ※ご症状がおありの場合でも15才以下の方は保険適用にはなりません。

ボトックスの効き目は約4~9ヶ月といわれていますので、1回の注射で完全に治すことはできません。

治療時間 約5~10分
麻酔 アイスノン等で冷やして患部を麻痺させ痛みを感じにくくしてから注射を行います。
ダウンタイム ほとんどありませんが、数日は痛み・内出血が出る可能性有り
通院 1回のみ。当日の注射が可能です。
入浴、シャワー シャワーは当日より可、軽めの入浴は翌日より可
注意事項 男女ともに術後は3ヶ月の避妊が必要
神経伝達に影響を与える薬を内服されている方は必ずご申告ください。
保険適用について 日常生活に支障があるものは保険適用になる場合があります。
<保険適用自己負担>
両腋窩多汗症注射 
約 20,000円程度
<美容目的の方>
保険適用にはならず、保険外治療となります。
リスク
副作用
感染、痛み、内出血、左右差、違和感、アレルギー反応

(保険適用自己負担目安)

両腋窩多汗症注射 約 20,000円程度

【外用薬(保険適用)】

脇汗や手汗などの多汗症には保険適用の塗り薬があります。

現在、重度の脇汗(原発性腋窩多汗症)に対する塗り薬には、スティック状のエクロックゲル、シート状のラピフォートワイプなどがあります。エクリン汗腺の受容体をブロックすることで過剰な発汗を抑えます。

手足の多汗症にはアポハイドローションなどがあります。

ワキガ(腋臭症)の治療

いずれの方法も、生活に支障をきたしてしまう強い匂いや、多汗の軽減を目的とした手術です。
完全に匂いをなくす、脇汗を止めることは困難です。

【保存的治療(手術をしない方法)】

喫煙習慣・脂質の多い食生活などの生活習慣も脇のにおいに大きな影響を与えますので、においが軽度の方はまず前述の生活習慣の見直しを行いながら脇のボトックスで汗の量を減らしたり、自由診療でワキ毛の脱毛を行うことでワキの下が蒸れにくい状態を作ったりしながら改善を図っていきます。

【手術療法】

ワキガの手術には、剪除法・皮弁法と、吸引法があります。

≪剪除法・皮弁法≫

脇の有毛部(脇毛が生える範囲)の中央あたりに数センチの切開を加え、目視しながら臭いの原因となるアポクリン腺をひとつひとつ鋏でしっかりと除去していきます。臭いの改善に加え、個人差はありますが汗の量も3割程度の減少が見込めます。

保険適用のある治療の中では、もっとも効果が高い治療といわれています。

デメリットは、豊胸手術後に近いお傷がしばらくの間はっきりと残ることです。時間経過で目立たなくなっていきますが傷跡が完全に消えることはありません。また、皮膚を薄くする手術ですので手術部位の肌の質感がやや硬く変化します。(なめし皮様変化)

治療時間 約60分
麻酔 局所麻酔
ダウンタイム 抜糸まで約10日~14日
大きな腫れは1週間
数日は痛み・内出血の可能性有り
通院 手術時とは別で2~3回
入浴、シャワー 患部のシャワーは24時間後より
入浴は14日後より可
注意事項 運動やサウナ等、血行が良くなることは創部が落ち着くまで不可
術後はボレロで圧迫固定を行います。
保険適用について 日常生活に支障があるものは保険適用になる場合があります。
<保険適用自己負担>
腋臭症手術(皮弁法)[片側] 
約 26,000円程度
<美容目的の方>
保険適用にはならず、保険外治療となります。
リスク
副作用
感染、痛み、内出血、左右差、血腫、壊死、色素沈着、傷跡の盛り上がり、吸収糸の露出、ワキ毛の脱落、質感の変化など

(保険適用自己負担目安)

腋臭症手術(皮弁法) 約 26,000円程度

腋臭症手術(吸引法)※自費診療のみ 約 110,000円程度

≪吸引法≫

脇の下を2箇所ほど切開し、穴を開けてアポクリン腺を吸引するカニューレを挿入し汗腺にダメージを与えながら吸引したのちに創部を縫合します。デメリットとしては、術式の都合上から汗腺の除去が不十分であったり、再発を起こしやすいことが挙げられます。皮弁法と比較すると傷跡は小さいため、比較的軽症の腋臭症の方や広範囲の切開に抵抗のある方におすすめの術式です。
保険の適用はありませんので、全件自費診療となります。

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