顔面神経麻痺(保険診療)東京八丁堀皮膚科・形成外科
診療のご案内 / 形成外科(保険診療)
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顔面神経麻痺
顔面神経麻痺とは
顔には顔面表情筋という筋肉があり、これらの動きによって表情が作られています。この筋肉を動かしている神経が顔面神経です。
けがや病気によってこの顔面神経が障害され、額、眉毛、まぶた、口など顔の一部またはすべての動きが止まってしまった状態が顔面神経麻痺です。 この症状のため、眉や瞼が垂れて目を開けづらくなったり、瞼が閉じずに目が乾燥してしまったり、食事がうまく取れなくなったりと日常生活に支障が出てしまいます。また顔が歪んで見えるため、整容的にも問題が生じます。顔面神経麻痺の原因として外傷、ヘルペスウイルスによるベル麻痺、水痘ウイルスによるハント症候群、また頻度は高くありませんが悪性耳下腺腫瘍、真珠腫性中耳炎などがあります。発症までの経過や、様々な検査により原因を特定し、原因と症状を考慮し治療法を決定していきます。ウイルス性の麻痺、急性の顔面神経麻痺はヘルペスウイルスの特効薬等を用いた早期の治療が必要です。
治療法および期待される効果
手術しない方法
ボトックスによる注射治療
顔の表情の左右差、目周り・口周りのこわばり、病的共同運動といった顔面麻痺の後遺症にはボトックスを用いた注射での対処療法が有効です。手術に比べると細かな左右差を調整することができ、拘縮や病的共同運動を改善させ、表情のバランスを改善させることができます。
ボトックスの効き目は約3~6ヶ月といわれていますので、1回の注射で完全に治すことはできません。
治療時間 | 約5~10分 |
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麻酔 | アイスノン等で冷やして患部を麻痺させ痛みを感じにくくしてから注射を行います。 |
ダウンタイム | ほとんどありませんが、数日は痛み・内出血が出る可能性有り |
通院 | 1回のみ。当日の注射が可能です。 |
入浴、シャワー | シャワーは当日より可、軽めの入浴は翌日より可 |
注意事項 | 男女ともに術後は3ヶ月の避妊が必要 神経伝達に影響を与える薬を内服されている方は必ずご申告ください。 |
保険適用について | 日常生活に支障をきたすような症状があるものは保険適用になる場合があります。 <保険適用自己負担> 片側顔面神経麻痺ボトックス注射 13,000円程度 |
(保険適用自己負担目安)
片側顔面神経麻痺治療ボトックス注射 約 13,000円程度
手術する方法
当院で行う手術といたしましては、下がってしまった口角や眉の挙上、下垂してしまった上瞼(眼瞼下垂)の治療、外反した瞼の治療等静的再建術を行っております。
静的再建術は日帰りで行える比較的侵襲の少ない手術にはなりますが、左右差を整える手術であり、表情を作るものではありません。
治療時間 | 約45分 |
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麻酔 | 局所麻酔 |
ダウンタイム | 抜糸まで約7日 大きな腫れは1週間 数日は痛み・内出血の可能性有り |
通院 | 手術日とは別で2回ほど |
入浴、シャワー | 患部以外のシャワーは当日より、洗顔は翌日より可 入浴は抜糸後より可 |
注意事項 | 運動やサウナ等、血行が良くなることは創部が落ち着くまで不可 |
保険適用について | 日常生活に支障があるものは保険適用になる場合があります。
<保険適用自己負担> 顔面神経麻痺形成手術(静的なもの) 約 58,000円程度 |
リスク 副作用 |
感染、痛み、内出血、左右差、壊死、色素沈着、傷跡の盛り上がり、感覚麻痺、ドッグイヤー、吸収糸の露出など |
(保険適用自己負担目安)
顔面神経麻痺形成手術(静的なもの) 約 58,000円程度
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