でべそ:さいヘルニア(保険診療)東京八丁堀皮膚科・形成外科

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でべそ(さいヘルニア)

でべそ(さいヘルニア)とは

温泉、海やプール、ファッションなど、でべそが原因で人目を気にしてコンプレックスを持たれている方は意外と多いと思います。
治療をすれば不安や悩みの解消となり、様々な場面でおへそを気にすることなく過ごすことができます。
いわゆる“でべそ”は大きく分けて2種類あります。

  • さいヘルニア(一部保険適応)
  • さい突出症(自費診療のみ)

二つの疾患の違いは、泣いたときなど腹圧がかかると大きくなり、指で押さえたら引っ込む方が臍ヘルニア、大きさが変わらない方が臍突出症です。

さいヘルニア

母体と赤ちゃんを繋ぐへその緒が取れた後、徐々に穴(臍輪)が閉じるのですが、完全に閉じずに腸や脂肪など腹腔内容が腹膜に包まれた形で飛び出している状態を“さいヘルニア”といいます。生まれつきの場合と、体重が増えて臍の筋膜が破れて腸が出てくる場合があります。 へその下の腹筋と腹筋の間が弱くなっていて、腹膜組織が風船のように膨らんでくるので腹圧をかけるとへそが飛び出します。

内容は腸管のため、触れると柔らかく、圧迫すると容易にへこみます。しかし、泣いたりしておなかに力が加わるとまたすぐに腸が出てしまいます。腸が出たまま入らなくなり(かんとん)、さらに進むと腸閉塞と緊急手術が必要となります。 痛みがある場合も多く、またおなかに力を入れると腸がでるため、力めなくなり便通も悪くなります。

多くの場合は、成長の過程で自然に治るのですが、成人後も治らずに症状がある場合は放置していても治ることはなく、手術の適応となります。 さい ヘルニアの場合は病気として健康保険の対象となります。

さい突出症

臍の穴(臍輪)は閉じているが、臍が凹み切らずに突出した状態を“臍突出症”といいます。穴が閉じているので腸が出てくることはなく、皮膚が突き出しているだけですので、臍ヘルニアのような危険性はありません。
見た目が気にならなければ手術をする必要もなく、放置していても問題ありません。

※臍ヘルニアには尿膜管遺残など他の疾患を合併することも多く、外見のみでは状態の把握が難しいです。
そのため、事前に提携医療機関でCTを撮影していただき、十分な評価を行います。ヘルニア門を閉鎖するなど開腹操作が必要になりそうなケースは、全身麻酔で安全に手術を行える施設をご紹介させていただく場合があります。

治療法および期待される効果

へその皮膚を3つの皮弁に分けてそれぞれ皮弁の厚さと余剰分を調整。縦長になるよう左右の腹直筋の筋鞘を引き寄せ固定し圧迫固定を行います。術後もご自身で綿球による圧迫固定を行っていただきます。通常は2週間後に抜糸を行います。傷跡が臍の中なので目立ちません。

治療時間 約60分
麻酔 局所麻酔
ダウンタイム 抜糸まで約14日
大きな腫れは1週間
数日は痛み・内出血の可能性有り
通院 手術日とは別に1回
入浴、シャワー 患部以外のシャワーは当日より可
入浴は抜糸後より可
注意事項 運動やサウナ等、血行が良くなることは創部が落ち着くまで不可。
腹圧をかける行為は1ヶ月不可
日常生活に支障をきたす機能障害を改善することを目的とした場合の手術は保険適応になる場合があります。
保険適応について <保険適応自己負担>
[ 臍ヘルニア手術 ] 約13,000円程度
<美容目的の方>
保険適応にはならず、保険外治療となります。
リスク副作用 感染、痛み、腫れ、内出血、再発、傷口が開く、傷跡、臍突出の残存、希望通りの形にならない

(保険適応自己負担目安)

臍ヘルニア手術 13,000円程度

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